FTMのスーツ問題
今日はスーツについて。
自分はありがたいことに職場では男性として働かせてもらってます。
これは胸オペもホルモン注射も始まる前からのことであって、実質ただの女性である人間を入社の時から男性として扱ってくれています。
同僚から性別について質問されたりすることが一切なかったので、自分では完全に“埋没”できていると思っていましたが、“配慮パス”という言葉を知ってから、完全にこれやん、、、と思うようになりました。
ところで、本題のスーツについてですが、
自分はこの女体で店舗にスーツを買いに行く勇気が出ず、UNIQLOやGUのセットアップを着ています。
ワイシャツもすべてUNIQLO。
ありがとうUNIQLO。
ただ、どうしても身体にフィットしない感は否めず、スーツがとても嫌いです。
胸オペする前は、特に普段はダボっとしたパーカーやTシャツしか着ていなかったので、スーツを着ると胸が目立ってとても嫌でした。
今でこそ、胸オペは終わっているのですが、なんとなく性差が強調される服装は好きになれない気持ちもあり、、、。
胸がなくなれば、こんどは太ももや腰回りが気になり、結局完璧な身体にはなれそうもないのであまり積極的に着たいとは思えません。
ホルモン注射を始めてから、過去最高体重を更新中で今持っているセットアップはパツパツなのでなおさら着たくない状況。
もう少し本気でダイエットして、腹の肉が落とせたらオーダースーツを買ってみてもいいかもしれない。
革靴も自分の足のサイズに合うものはなかなか見つけられず、我慢してブカブカの大きいサイズのものを履いているのでこれもなんとかしたいところ。
きっと探せば良いものはあるはずだけど、値段が高かったりするので、嫌いなものにお金をかける気になれず放置気味となっています。
今日は一日中スーツの日だったので、とにかく痩せようと決意しました。。。
ホルモン注射開始から56日経過(5本目)
ホルモン注射を打ってきました。
今回もエナルモンデポー125mg。
予告通り、今日は血液検査のために採血をしてもらいました。10cc。
血液検査の結果で、ホルモン注射の量と間隔を改めて決めるらしいけど、どの項目の数値を見たら良いとか悪いとか現段階でまったくわからないので、これをあべメンタルクリニックで教えてもらったらクリニックを変えようかなと思ってます。
あべメンタルクリニックは他と比べて、費用面でかなり安いのと初めから通院してるクリニックなので気に入って通ってますが、なにしろ遠いので、、、。
自由が丘MCクリニックでホルモン注射をやりたくて、5月に初診の予約を取っていたけど、キャンセルしました。
結局ホルモン注射なんてどこでやっても同じかなと思い始めて。
本当に必要に感じて自由が丘を受診したくなったら、たぶん血液検査だけ受けに行くか、ネビドにするか、の時かなーと思ってます。
自宅もしくは職場から近くてなるべく費用が抑えられそうなクリニックを引き続き探していましたが、Twitterで情報発信していた方にDMで良さげなクリニックを教えてもらいました。
そちらに行くことになったらまた情報まとめます。
いかんせん、仕事が完全週休2日ではないので、日曜しか休みがない週は有休を取るしかなく、土日休みだとしても2週に1回片道1時間の通院はなかなかキツイ。(薄給なので安さには代えられない。)
体調面、変化は4本目の時と特に変わらず。
ひとつだけ悪化してると感じることがあって、
身体中がとにかく痒い。
胸、お腹、背中が痒くて痒くて仕事中も寝てる時も掻いてしまっている状況です。
もともと小さい頃からアトピーで身体が痒いことは日常だったけど、なんかその時とは違う感じの痒みというか、身体の中が熱くなって痒くなるような感じ。
血が濃くなってるのが原因なのでしょうか、、、
もうちょい酷くなるようだったら、皮膚科に行くことも考えなきゃかなーと思ってます。
今日はこの辺で。
胸オペの時の話も書きたいのだけどなかなか進まず。
1年経つ前に、忘れないうちに残しておきたいのでそろそろ頑張ります。
ホルモン注射開始から42日経過(4本目)
ホルモン注射4本目。
今回はしっかりクリニックが営業してるかネットで調べてから向かいました〜!
あべメンタルクリニックにて、注射です。
所要時間や料金は前回と変わらず。
一番はじめのときに、血液検査は4回目のときにやると言われていたので、前回別のクリニックで注射してきたことを申告しようか迷いましたが面倒なので辞めました。
そのため、血液検査は次回にやることになりました。
身体の変化に関して
声
自分ではあまり自覚がないのですが、
2週間ほど前(3本目打った直後くらい)に、カミングアウトしている職場の後輩から
「やっぱ段々声低くなってきてますね〜」
と言われました。
毎日毎日、日付だけ声に出して読んだものをボイスメモに残してるんだけど、聴き比べればたしかに低くなってるな、程度。
他人から変化を指摘されたのもこれがはじめて。
本格的な変化はまだまだこれからになりそうです。
体毛
もともと体毛が濃いと言うか多いほうなのですが、腕やスネは変化なし。
ヒゲは、もとからある口周りの産毛の存在感が増してきました。密度は変わらない気がするけど、太さと伸びるスピードが明らかに変わったように思います。
肌の色が白く、伸びてるのが目立ってしまうので2〜3日ごとに眉毛を整えるのに使ってるシェーバーで剃ってます。
体重
これが一番不思議で、なぜか増え続けています。
ちょっとやばいなと思って、かなり食事量を減らしたにも関わらず毎日増え続けていて恐怖を感じています。
やはり運動しないとダメなのでしょうか、、、
ニキビ
心配していたニキビはまだそれほど出てこず。
顔にデカいのが2つできたくらいでおさまってます。
ただ、体質的に小さい頃はアトピーで悩まされていたためいまも乾燥肌敏感肌でなのでそれがちょっと悪化してる感じはあります。
特におでこがかゆくなってしまい、赤くヒリヒリしている状態が続いています。汗をかいたり皮脂が増えたりでおでこがテカるのが気になって拭く回数が増えたのが原因かもしれません。
背中は相変わらずずっと痒い。
これはアトピーのせいなのかホルモンのせいなのかはまったくわからないけど、ホルモン注射を始める前からなのでたぶん体質。
ここまでの身体の変化はこんなところでしょうか。
はやく完パスできるくらいの身体になりたいです。
ホルモン注射開始から28日経過(3本目)
3本目にして既にルーティーンのような、今日もまたいつものようにホルモン注射を打ちに行こうとしています。
前回から特に身体に変化は起きていないので、今回その辺は割愛します。
あべメンタルクリニックは土曜日は午前中しかやってないので、昼過ぎまで寝ようなんてことは叶わず。
仕事の都合で土曜日しか行けないので、今日も混んでるかなーとか思いながら向かい、扉の前まで行くとまさかの臨時休診の張り紙。
(後からホームページ見たらしっかり書いてありました。自分の確認不足です。)
落胆しながらも、ここで浮かんだ選択肢は2つありました。
①来週また来る
②いまから別のクリニックに行く
自分の性格上、かなり慎重というか心配性というかクソ真面目なので125mgを2週間隔で打つと決めたらピッタリで遂行していかないと気が済まないタイプ。
現状、まだホルモン注射の効果で体調を崩したりはしていないけど変化も早く味わいたい気持ちもあって、なんとなく次週に先延ばしする気になれず。
以前に調べて候補に入れていたクリニックのひとつである、新宿の花園医院に向かうことにしました。
移動距離と時間、、、目をつぶることにします。
花園医院は職場から近いので、緊急のときには行きやすいかなーと思って候補に入れていたので、2ヶ月ほど前にメールにてクリニックに問い合わせ済み。
当院にて男性ホルモン注射を取り扱っております。
費用としましては、
男性ホルモン125mg1本2000円+税
〃 250mg1本3500円+税
〃 1000mg(ネビド)1本27000円+税
となっております。
初診時のみ別途初診料1000円+税がかかります。予約は不要ですが、診療終了時間の30分前までにお越しください 。
初診時は保険証や運転免許証などの身分証明証をお持ちください。
とのことだったので、この時点であべメンタルクリニックより料金が高いことが判明していて若干萎える。ホルモン注射単体の料金がこれってことは単純に2倍なので、ここに行くのは本当にいざという時だけにしようと思いました。
予約不要とのことだったので、いざ花園医院へ。
受付で「初めてなんですが、注射お願いします。」と伝えると「ホルモン注射ですね〜、身分証が必要なのと問診票書いてお待ちください〜。」と。
身分証なので保険証じゃなくてもいいらしい。
問診票は個人情報のほかに、
- 現在ホルモン注射をしているか(期間)
- ホルモン注射の薬品名、容量
- どこかのクリニックに通院しているか
- 女装(男装)をして生活しているか
を書く必要がありました。
受付に渡してしばらく待っていると、診察に呼ばれ、先生とお話。
先生は男性だけど美容家っぽい感じ。話し方や仕草も心なしか少し女性っぽい。
これからの通院はどうするかを聞かれたので、正直にあべメンタルクリニックが今日休みだったので急遽来たこと、今後はどこでホルモン注射をしていくかは未定なことを伝えると、快く引き受けてくださりました。
「今後も同じようなことがあれば、その時だけうちに来るでもいいし、ネビドもやってるので頻度も減らせますよ。」と。
ありがたい。
花園医院では、エナルモンデポーではなくテスチノンデポーの取り扱いしかなく、今回はそれになるけど製薬会社が違うだけで中身は変わらないと丁寧に説明もしてくださりました。
右ケツに打ち込んで終了。
お会計は
初診料 ¥1,000
注射代 ¥2,000
税込合計 ¥3,300 でした。
まあ、今後も仕事の休みに合わせるとなると今日みたいなことはあると思うので、保険として通えるクリニックを2,3持っておくのは別にいいのかなーと思います。
たまにエナルモンとテスチノンで身体に合う合わないがあるとかいうのも見かけるので、ちょっとそれも心配だけど、、、
次回はしっかり事前に調べてからクリニックに向かおうと思います。
両親へのカミングアウト
前の記事でも触れていますが、自分は28歳の今になるまで家族の誰にもカミングアウトをせずにいました。しかし、ホルモン注射を始めることを決意したのをキッカケにバレて問い詰められるくらいだったら先手を打とうと思いカミングアウトすることにしました。
今回はその時のことを書きます。
目次
悩んでいた理由
カミングアウトをするかしないか悩んでいた、というよりはそもそもするつもりがなかったというのが正しいかもしれません。
逆にするつもりがなさすぎて、ホルモン注射や胸オペをせずに生きていこうとしていていました。
ただ、何年かの社会人生活を経て、女性として生きることは自分には無理だと改めて感じさせられて、毎日ナベシャツで胸を潰し、低い声が話ができるように毎日練習し、振る舞いや髪型を男性に見せるにはどうしたらいいか毎日毎日考えていました。
そんな中で、ナベシャツによる弊害が出てきました。激しい肩凝りと猫背で慢性的にうっすらと体調が悪い日々が続きました。
この頃から「まあ胸オペくらいなら年に数回しか会わないしカミングアウトせずともバレることはないだろう」と思い始めます。
コロナも相まって、親と会う機会はかなり減っていたのでそう思ったのかもしれません。
実際、胸オペは親には内緒で決行しました。
特段、両親と仲が悪いわけでもなく、年に数回は一緒に旅行に行ったりするのでどちらかといえば仲は良い方だとおもうのですが、兄弟含め過去に自身の友達の話や恋愛の話をほとんどしたことがない、というのがうちの家庭の特徴かもしれません。
そのため、自分は幼い頃から性自認に違和感を感じながらも親にそれを話したことはなかったし、ましてや感じ取られてもいなかったため、いまさら改まってカミングアウトするというのが大変気まずく恥ずかしい気持ちで、なかったことにしようとひた隠しにしていました。
カミングアウトすることで今の良好な親子関係が修復できないほど壊れてしまったら、と考えるとこわくて踏み出せなかった、というのも本音です。
キッカケ
上記の話は、友達には割とオープンに話していました。ありがたいことに自分が男性として生きていきたい(現在そのように生活している)こと、親には話せていないこと、希死念慮がずっとあること、これらを日常会話としてLINEで定期的にやり取りできる高校、大学のころの友達が数人います。
いつものように、死にたい、親の存在が自分をジャマしているなどと話していたある日、何かが突然吹っ切れてしまい「どうせ死ぬなら好きなように生きることに全振りしてもいいのでは?」と思いました。
長年自分を苦しめていた、親へのカミングアウトができない、それに伴いホルモン注射を諦めていたという悩みが突然晴れて、友達にLINEで宣言した次の日にはクリニックに注射の予約を取っていました。
ホルモン注射を始める前にはカミングアウトしなければ、と思ったので、予約日までの2週間でなんとしてもカミングアウトしなければならない状況となりました。
カミングアウト
改めて親に時間をもらって対面で話すというのは到底勇気が出ませんでした。
LINEで伝えるか手紙で伝えるか、しか自分にはできないなと思ったのでなんとなく特別感のある手紙でカミングアウトすることにしました。
3日間くらいかけて内容を考えましたが、これを見た時の親の反応を考えるとなぜか涙が止まらなくなり、大人になってからこんなに泣き続けたことはありませんでした。
胸オペをしたこと
そのためにずっと前からジェンダークリニックに通っていること
5年前に突然転職して上京したのは男性として生きるためだったこと
実は子どもの頃から感じていたこと
親につけてもらった名前はとても気に入っていること
これからも変わらずの関係でいたいこと
こんなことを書き、事前になにも知らせることなくポストに投函しました。
親からの返事
母からLINEで返事が来ました。
「すべて了解しました」
その一言だけでしたが、ホルモン注射をはじめる前に一度実家に帰ってきて、ゆっくり話がしたいと書いてありました。
親は半強制的に次の週末に私の家まで車で迎えに来て実家へと連れていかれました。
否定的な言葉は何もなく、
いままで誰にも相談できずにツラかっただろうと言ってくれましたが、実際はかなりショックを受けているように見受けられました。
きっと聞きたいことはたくさんあっただろうけど、なにかを答えるたびに泣いている自分を見て、途中からは控えてくれたように思います。
ひと通りはなし終わったあと、母から100万の札束が手渡されました。
「いつか結婚するときに渡そうと思って兄弟3人に100万ずつ貯金していたけど、あなたには先に渡す。いまは結婚とかあまり考えていないかもしれないけどなにか人生を楽しくすることに使ってほしい。そのまま貯金するのだけはやめて。」
とのことでした。
ありがたくSRSに使わせてもらおうと思います。
その後
実家から帰ってきてからも、「やっぱり話し足りなかった気がする」と母からLINEで治療のことを質問されたり今の気持ちを教えてほしいと言われたり、いろいろありましたが、最終的に「勝手に気まずくならないで」と、やはり子どもの考えることはわかっているな、という感じで今に至ります。
気まずくしているつもりはないけど、お互いにちょっと時間をかけないと整理できないことはあると思っていて、時間が解決してくれるのを待とうと思っています。
特に仲が悪くなったり関係が壊れたりは今のところなかったので心配ないのですが、兄弟にはまだ伝えていないのでそこをどうするかと、実際声が低くなったり見た目がいまより男性化したりするとなんだか会いづらくなりそうだな、と懸念しています。
結果、カミングアウトは無事に終わりましたが、これから新たに人生がはじまったなという感じでしょうか。
親には感謝しかありません。
ホルモン注射開始から14日経過(2本目)
2回目のホルモン注射を打ってきたので、自分としても忘れないように今回も記録していきます。
目次
クリニック
今回もあべメンタルクリニックにて。
第一希望の自由が丘MCクリニックの初診の予約は5月の連休明けに取れたのでそれまではちょっと遠いけどあべメンタルクリニックにお世話になります。
今日は前回の予告通り、予約なしで診療時間内に行き、受付で
「注射お願いします」
と一言伝えて待たされることなくすぐに看護師さんに注射を打ってもらいました。
先生とのお話はありませんでした。
所要時間
待ち時間込みで10分くらい。
注射だけなら2分くらい。
注射だけなら予約なしで来てください、と言われていたので適当な時間に行きましたが、待合に3名いらして全員注射でした。
タイミングが良ければ、本当に2,3分で終わりそうなスピーディーさです。
料金
薬単体の料金は税込¥1,100
(エナルモンデポー125mg)
これは前回も一緒です。
前回は先生の診察?があったので、会計は3,000円近かった記憶ですが、今回は合計1,480円でした。
2週に1回これくらいならなんとかなりそうな出費です。
身体の変化、症状
残念ながら、まだなにも変化はあらわれず。
会社の同僚にも指摘されるよりも前にカミングアウトしていますが、まだなにも気付かれていない様子。
強いて言うなら、日常会話で低く出そうする声が自分の出したかった声にならないことが多々あったのが、少し成功率があがったかな、というくらい。
あと陰核(下ネタを言いたいわけじゃないのでワードチョイスが難しい、、、)がかなり敏感になっているのを感じます。
パンツが擦れたり、風呂でシャワーが当たると痛みを感じるくらい。
ホルモン注射をすると陰核が肥大すると言われていますが、大きさの変化はまだないようです。
心配していたニキビはまだ大丈夫。
皮脂が増えたのか最近気温が高くなってきたからなのかは不明だが、2週間前よりかなり顔がベタつくので気休めに汗拭きシートで拭いたりしてます。
また2週間後の変化に期待。
ホルモン注射開始(1本目)
今日はついに念願かなって、ホルモン注射をスタートさせたのでそれについて書きます。
目次
スタートに至るまで
2022年9月、保険適用で胸オペを済ませてから約半年が経ちました。
大体の人は、保険適用で胸オペを完遂させるためにホルモン注射を始めることを「我慢」しているので、胸オペが終わればすぐにでも始めると思います。
なぜ自分は胸オペのみで満足し、ホルモン注射開始せずモタモタしていたのか、、、。理由はいくつかありますが、そのうちのひとつに親へのカミングアウトがまだできていなかったことがあります。というか、よく考えてみても理由はこれしかなかった。
親へのカミングアウトがずーーーーーっとできておらず、そのせいですべてを諦めていました。
諦めた、というとかなり他責ですが、カミングアウトする勇気がないまま、変化を恐れ、ある日突然地元を離れて上京し、未治療のまま男として生きるという奇妙な生活を送っています。
決して親と不仲なわけではなく、年に何回も会うし、一緒に旅行に行くこともあります。だからこそ、ホルモン注射なんて始めてしまったら絶対にバレる、カミングアウトせざるを得ない、ということでビビりな自分は躊躇していました。こんな歳(28歳)になるまで。
まあ、ただ、性別違和が消えるわけでもなく、なぜか女体のまま男として生活しているギャップも苦しく、希死念慮は年々強くなってきています。
そんなとき、決まってあるひとりの友人と精神的な話を心をむき出しにして話します。(いつもありがとう。)
その友人との相談を重ねるごとに、自分はいろいろ言い訳をしているけど結局ホルモン注射したいんだな、と気づくようになりました。今すぐに死んでもなんの後悔もないくらいいつでも死にたいと思っているので、それならやりたいことのひとつくらい叶えてから死んでもいいのでは?と思い始めたのです。
そうと決まれば、まずはいままで通っていたジェンダークリニックに電話して注射の予約。
そして上司に身体に変化が起きることを伝え、どこまでカミングアウトすべきか相談。
最後に親に手紙でカミングアウト。
ここまで数日。
やると決まればこの行動力。
我ながら感心します。
カミングアウトの詳細はまた別で書くとして。
そんなこんなで、10年近く悩んでいたホルモン注射問題をあっさり?解決し、本日に至ります。
クリニック選び
常々TwitterでFTMの先輩達の発信をチェックしているので、高校生や大学生といった自分より全然若い子達が「ホルモン注射○本目打ってきました〜!」と声の変化と共に投稿しているのを目にしています。
その中でどこどこのクリニックはいくら、とかそういった情報を発信している方も少なくなく、なんとなくホルモン注射するならここにしようかな、という目星はついていました。
自由が丘MCクリニック
全国のFTMが集まる場所といっても過言ではない、このクリニックで自分もホルモン注射をしたい!と思い、予約の問い合わせをすると(2月初旬)、
初診の方は、3月に5月分の予約を受け付けるとのこと。
待ち多すぎないか???と思いつつ、すぐにでも始めたかった自分は、一旦3月になったら速攻予約を取る決意をして、これまで通っていたあべメンタルクリニックへ電話をしました。
「土曜日でなるはやで打てる日ありますか?」
と問い合わせると
「再来週になっちゃうけど大丈夫?」
との回答。
ここに決めました。
ちょっと遠いけど、すでに通っていたという安心感はあります。のちのち転院することは簡単なので、一旦あべメンタルクリニックでホルモン注射をスタートさせることに決めました。
調べてみると、クリニックによって値段の違いや血液検査だったり、いろいろフォローが異なってくるのを知り、「ホルモン治療は自己判断」であるというのを思い知らされました。
なおさら、よくわからんクリニックじゃなくて知見のあるところで体調相談しながら進めたいと思いはじめ、ゆくゆくは絶対に自由が丘MCクリニックに行くぞという決意をしました。
1本目投与当日
いざ、あべメンタルクリニックへ。
土曜日なのでめっちゃ混んでて、明らかにFTMだな、MTFだな、という人も多く、自分もこういう風に見えてるのかな、とちょっとショックを受けつつ待ち合いで待ちます。
初注射なので、始めに先生との面談?がありましたが、先生はなかなかにお年を召しておられるので、カルテを見ながら「胸オペだいぶ先だね〜」とボケをかましてきます。もう半年前に終わってるんですけどね。
もう胸オペは終わっていることを伝えると「じゃあ今日は何しに来たの?」とニコニコしながら聞いてきます。すべて自己判断、自己負担の治療なので別に先生がボケててもいいんです、、、注射さえできれば、、、。ホルモン治療をはじめたい旨を伝えると
「じゃあエナルモンデポー125mgを2〜3週間おきにやりましょうね。」と言われ、そのまま処置室へ移動し、先生とのやり取りはそれで終わり。
これまじでTwitterとかで情報知らない人は不安すぎて恐ろしいレベルです、、、。
処置室では百戦錬磨のおばちゃん看護師さんが丁寧に薬の説明とお尻に注射することを伝えてくれました。
お尻に打つことは事前情報で知っていたのですが、実際自分が思っているより腰寄りのお尻でした。
注射自体、ほぼ痛みも感じず一瞬で終わりました。
次は2週間後に来ようと思います。
期待したい効果
1週間や2週間ですぐに変化が起きるとは思ってないけど、声は早く低くなってほしいな〜と思います。あと皮下脂肪なくなれ。
元々肥満傾向にあるので、これを機にダイエットとトレーニングをしようかなと思いつつ、男性ホルモン注射により体重は増える傾向があるようなので恐れています。
髭を含めた体毛の増加は正直いらないので、髭がたくさん生えてきたら脱毛行きたいな。
あと一番こわいのはニキビ。
今までの人生、思春期でもニキビに苦しんだことがなく顔面の肌がきれいなことが唯一ちょっと誇れることでした。
この歳になってひどいニキビ面になったらそれこそ生きていくのツライ。
身体の変化ももちろんのこと、それに伴って起きる人間関係の変化、どうなることやら不安と楽しみが混じりますが、なんとか生きていこうと思います。